こんにちは。
先日、YouTubeをサポートしているクライアントさんから
「YouTubeのアナリティクスってどうやって活用したらいいの?」という質問がありました。
そこで今回は「YouTube アナリティクス」の見方や活用の方法についてお伝えいたします。
この記事を読んで自身の動画に活かしていきましょう。
「YouTube studio」にアクセスできることを前提にお話を進めていきます。
また、アナリティクスはパソコンで見ることをおすすめいたしますのでパソコン画面での説明で進めますね。
チャンネルアナリティクスの4つのタブ
まず、一番最初にYouTube studioのアナリティクスをクリックすると下記画面になります。
まずは赤枠で囲った4っつのタブに関して説明しておきます。
概要
Youtubeチャンネルの主要な指標が表示されます
右上にある期間(オレンジの〇)に合わせた自分の YouTube チャンネルや動画のパフォーマンスの概要を確認できます。
トップには、視聴回数、総再生時間、チャンネル登録者数、推定収益額(収益がある場合)が表示されます。
現在の自身のチャンネルの総合的な動きをザックリと確認しておきましょう。
また、これまでの平均的なパフォーマンスとの比較を示す概要が表示される場合があります。
これらの分析情報により、視聴回数が通常に比べどんな変化があったのかその理由を知ることができます。
通常より多いレポートが届いたときはなかなかテンションが上がります。(笑)
①この期間の人気の動画
このレポートでは、右上の期間内での人気の高い動画を確認できます。デフォルトでは、総再生時間で上位の動画が表示されます。
②リアルタイム
最近公開した動画のパフォーマンスを確認することができます。人気の動画とチャンネル登録者数の情報も表示されます。
また、詳細を押すと60 分と 48 時間のパフォーマンスを比較できます。
③最新の動画
最新動画レポートには、最新動画の再生回数のサムネイルが表示され、インプレッションのクリック率と平均視聴時間に関する情報も表示されます。
※青字のリンクをクリックすることでさらにそれぞれの詳細を確認することができます。
リーチ
全体的なリーチ(到達率)が表示されます
このリーチのタブは視聴者がどのようにして自分の動画を見つけたのかを確認することができます。
トップには、インプレッション、インプレッションのクリック率、視聴回数、ユニーク視聴者数が表示されます。
インプレッション | サムネイルが YouTube のおすすめや関連動画で視聴者に表示された回数 |
インプレッションのクリック率 | 視聴者がサムネイルを発見し、クリックして動画を視聴した頻度の割合 |
視聴回数 | チャンネルや動画の正式な視聴回数 |
ユニーク視聴者数 | 選択した期間内に自分の動画を視聴した推定視聴者数 |
・トラフィック ソース(到達経路)の種類
視聴者が YouTube および外部ソースから自分の動画をどのようにして見つけたかを確認できます。
・インプレッションと総再生時間の関係
サムネイルのインプレッション数がどのように視聴回数と総再生時間につながったかを視覚的に理解できます。インプレッションとクリック率のデータを活用するためのヒントは、こちらをご覧ください。
・外部サイト
外部レポートでは、視聴者が自分のコンテンツを見つけた特定の外部ウェブサイトやアプリを確認できます。
・再生リスト
再生リストレポートでは、コンテンツへのトラフィックにつながった再生リストを確認できます。
・関連動画
関連動画レポートでは、視聴者が関連動画から視聴した動画を確認できます。
・YouTube 検索
YouTube 検索レポートでは、視聴者が自分のコンテンツを見つけたときに使用した検索語句を確認できます。
エンゲージメント
視聴者の視聴状況を表示します
視聴者が視聴している動画や、コンテンツに対する反応の概要を確認できます。トップには、総再生時間(時間)と平均視聴時間が表示されます。
・視聴者維持に関する重要なシーン
動画のさまざまなシーンが視聴者の注目をどの程度集めていたかを確認できます。
※イントロ、継続セグメント、山、谷とチェックすることができます(リンクより確認)
・人気の動画
人気の動画のレポートでは、特に人気の高い動画を確認できます。拡張アナリティクス レポートを使用すると、視聴回数やインプレッションなど、その他の指標を確認できます。
・上位の投稿
投稿は、1,000 人以上のチャンネル登録者を持つクリエイター表示されます。モバイルで獲得した高評価数または票数に基づいて、最も人気のある投稿が表示されます。詳細をクリックすると、クリック率などの詳細データを確認できます。
・上位の再生リスト
総再生時間が長かった再生リストが表示されます。再生リストの一部の動画が他のチャンネルからの動画であっても対象となります。再生リストのデータは、自分の作ったリストで
他の人の動画や非表示の動画も含まれます。
・終了画面で人気の動画
チャンネル全体で終了画面で視聴者が特に多くクリックした動画を確認できます。
・上位のカード
チャンネルのすべての動画で、視聴者が特に多くクリックしたカード(カードとは再生中に右上辺りに出てくる動画リンクです)を確認できます。
・人気の終了画面要素の種類
チャンネル全体で視聴者が特に多くクリックした要素(自身の設定した狩猟画面の要素)の種類を確認できます。
視聴者
視聴者を把握するための項目です
自分の動画の視聴者の概要やユーザー属性に関する分析情報を確認できます。トップには、リピーター、ユニーク視聴者数、チャンネル登録者数が表示されます。
・視聴者が YouTube にアクセスしている時間帯
過去 28 日間に自分の動画の視聴者が YouTube にいつアクセスしたのかが表示されます。
投稿時間の設定やプレミア公開の日時、ライブ配信を計画する際の判断材料としても活用できます。
・このチャンネルの視聴者が見ている他のチャンネル
過去 28 日間に視聴者が定期的に再生した自分以外のチャンネルが表示されます。視聴者が関心のあるチャンネルを確認したり、コラボレーションの機会を探したりするのに活用できます。
・チャンネル登録者のベル通知設定状況
チャンネル登録者が、自身のチャンネルからのすべての通知の受信を選択している人数と、YouTube およびデバイスの設定で実際に通知を受信できる状態にある人数です。
このデータには、カスタマイズされた通知の受信を選択しているチャンネル登録者は含まれません。またログインしてない場合は登録者が通知を受信できない要因となります。
・視聴者が再生した他の動画
過去 7 日間に視聴者が再生した自分のチャンネル以外の動画が表示されます。自身の新しい動画やタイトルで取り上げるトピックの案などに利用できます。この情報を使用して、サムネイルのアイデアやコラボ企画を探すこともできます。
・チャンネル登録者の総再生時間
チャンネルの登録者と未登録者それぞれの比率が表示されます。
・上位の地域
自分のチャンネルの総再生時間が最も長い地域が表示されます。
・年齢と性別
総再生時間を押し上げている年齢層と、視聴者の性別分布が表示されます。
まだ、方向性が定まっていない場合、動画の構成などにも役立ちます。
・字幕の利用が上位の言語
チャンネルの視聴者が利用している字幕言語の分布が表示されます。
収益
YouTubeパートナープログラムに参加している場合、多くの収益を獲得している動画や特に収益性が高い収益源を確認できます。
※チャンネル登録者数1,000人総再生時間4,000時間の条件クリアで収益が発生します。
トップには、推定収益、RM (イPンプレッション収益)、再生回数に基づく CPM が表示されます
※収益には細かい条件があります詳しくはこちらをご覧ください
・RPM(インプレッション収益)
複数の収益源から得られる収益の合計額を、動画視聴回数 1,000 回あたりの額に換算した値が表示されます。RPM は、収益の合計額を視聴回数の合計で割った値に 1,000 を掛けて算出します。インプレッション収益は広告プログラムでよく使用される数値で、チャネルごとの収益を比較する際に役立ちます。
計算方法:インプレッション収益 =(見積もり収益額/広告表示回数)×1000
・再生回数に基づく CPM
CPM は有効インプレッション単価を意味し、収益化対象の再生回数 1,000 回あたりの広告主の支払い金額を示します。
再生回数ベースの CPM は、広告の合計収益を収益化対象の推定再生回数で割って算出します。収益化対象の推定再生回数は、視聴者が 1 本の動画を視聴中に少なくとも 1 つの広告が表示されるとカウントされます。
・月別の推定収益
チャンネルが過去6か月間で獲得した収益が表示されます。
・収益額が上位の動画
上位の動画のそれぞれの収益源からの推定収益額の内訳が表示されます。
・収益の内訳
チャンネルが YouTube でどのように収益を生み出しているかを示します
・広告の種類
スキップ可能な動画広告やディスプレイ広告など、広告タイプごとに広告収入の割合が表示されます。
・トランザクション収益
チャンネルの推定トランザクション収益です。有料コンテンツと Super Chat の収益からパートナーへの払い戻しを差し引いた金額です。
アナリティクスを活用する5つの項目
さて、じつはここからが本題です。
長々と小難しいことを説明してきましたが、分析をする際に見ておいた方がいい箇所は限られていますのでポイントさえ覚えておけば簡単に分析することができます。
【チェックする際のポイント】
①アナリティクスは動画ごとに個別でチェックする。
②分析の期間は90日や365日など長期データで見る(初動の確認などは別です)
③自分の目的に沿って分析
では、次にチャンネルの改善につながる必須項目をお伝えいたします。
1.視聴維持率 | 動画を最後まで見てくれた人の割合を示す |
2.インプレッションとクリック率 | Youtubeに表示された回数と、表示されたものをクリックした割合 |
3.時間帯 | 視聴者が自分の動画にアクセスした時間帯を示すグラフです |
4.トラフィックソース | 視聴者の動画への流入経路を示します。 |
5.視聴者属性 | 年齢・性別・地域の属性を確認できます |
では、上記の項目からなにを分析したらよいのかを見ていきましょう
視聴維持率
Youtubeのアルゴリズムによると視聴維持率が高いとよい動画と判断され「関連動画」や「YouTubeトップ」に表示されやすくなるといわれています。
つまり、再生回数や登録者数に直結する大切な指標ということになります。
ではどんな部分をチェックすればよいのか。
特に「視聴者が離脱した部分」と「増えている部分」に注目していくとよいでしょう。
例えば、開始15秒で1回目の離脱が始まっていた場合・・・
オープニングが長すぎる、前置きの話が長すぎる、映像に変化がない、そもそも視聴者を引き付ける内容ではない、サムネイルの内容と全然違うなどなど
たくさんの要因が考えられます。自分なりに分析して次回の動画の視聴維持率が上がるように頑張ってみましょう。
インプレッションとクリック率
インプレッション(YouTubeに表示された回数)そしてクリックされた割合・・・
ということは割合が高いと単純にあなたの表示されたサムネイルやキーワードがとても魅力的であったということがわかります。
また、クリック率が低ければ逆にサムネイルやタイトルの魅力が弱く、視聴者の関心のを得ていないということがわかります。
一般的にはクリック率は平均は4~5%、10%を超えると高いといわれています。
自分の平均のクリック率を超えるサムネイルを分析してどんなものが良いのか調べ6~9%くらいのクリック率を維持できるよう頑張ってみましょう。
そして、サムネイルは動画と違い後からでも修正できます。あまりにも視聴回数が少ないものは変更してみるのも良いかもですね。
また、インプレッションのクリック率は様々な要因により数値が左右されるため平均値を出すのは難しいといわれています。
解説して間もないチャンネルや動画本数が少ない場合ははクリック率が高かったりするようです。
とても大切な指標ですが、クリック率はあくまで目安にということです。
時間帯
時間帯の確認は個別ではなく最初のアナリティクスの画面の「視聴者」タブで確認します。
自分のチャンネルの動画を視聴している人が多い時間帯を把握することができます。動画の投稿タイミングの調整、SNS投稿やライブ配信の際にどの時間帯で配信したら視聴者が増えるのかを計画に考え、発信することできます。
曜日、時間帯ごとに分かれていて色の濃い部分を見てください。
YouTubeアナリティクスのデータを見ながら、最適な投稿タイミングを見つけ投稿してみよう。
トラフィックソース(流入経路)
視聴者はいったいどこから自分の動画を発見してくれたのか・・・
それを知ることにより弱み強みをしりより多くへアプローチできるよう改善できます。
トラフィックには大きく分けて2つの流入元があります。YouTube上の流入とYouTube外の流入です。
【YouTube内流入トラフィック】
YouTube検索 | 視聴者をあなたのコンテンツに誘導した YouTube 検索キーワード |
ブラウジング機能 | YouTubeのトップページやホーム画面による流入、投稿回数を増やすなどして確率をを上げられる |
チャンネルページ | 自分、他者のチャンネル、またYouTubeが自動生成したトピックのチャンネルページからのトラフィック |
再生リスト | 自分と他のユーザー両方の再生リストからのトラフィック |
ショートフィード | ショート動画からのトラフィック |
関連動画 | 他の動画の横や他の動画が再生された後に表示される関連動画と、動画の説明内のリンクからのトラフィック |
【外部サイトトラフィック】
Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどのSNSやブラウザ、その他の様々なサイトなどを表示します。
自分の動画がどこかのブログサイトで貼り付けされていたり紹介されたりなどされた場合はそのサイトが表示されます。
上記の流入経路を確認し、自分の強みは何なのか、弱いところは何なのかを考え流入経路を開拓してみたり、伸ばしていきましょう。
例えば「関連動画」からの流入率が弱いようであれば、サムネイルの変更や、タイトルを変更してみたり
他のウェブサイトからの流入が強いようであれば、動画を更新のたびに、徹底的にそのサイトに動画を載せる。
SNSからの流入が多いなら発信を増やしたり、弱いならSNSの対策を強化したりと様々な流入経路を増やす手段が考えられます。
視聴者属性
視聴者の属性はGoogleアカウントに登録されている情報をもとに、年齢層、性別、地域などを反映させています。
自分が目指いていたターゲット層とは違っていたりしたら路線を変更してもいいと思いますし、そのユーザー層に合わせた動画づくりやサムネイル作り
など、自分のチャンネルの方向性を変化させたり、確固たるものにする指標にもなり得ます。
考えられる有効な手段を実践していきましょう。
まとめ
YouTubeアナリティクスの活用法、参考になりましたでしょうか。
私が紹介したのもほんの一例にすぎません。チャンネルの方向性やジャンル、趣味なのか企業なのか、ユーチューバーなのかなど様々なパターンにより
分析の仕方も変わってくると思います。
何よりも大切なのは、自分自身でたくさん分析し、考えて実践して自分のチャンネルに変化を与えることです。
そして、一人で考えるよりも相談できる人がいたら相談することをお勧めします。(できればチャンネルを持っている人のほうが良いですが)
なぜなら、一人よりもアイディアはたくさん出ます。自分の考えの及ばないアイディアが参考になったりします。
あとは、たくさんの情報収集することですね。
たくさん動けばたくさん自分のチャンネルの事が見えてきます。
たくさん見えてくると、良い点、悪い点も見えてきます。
趣味でも、企業でも、個人事業でもすべての人が楽しんでYouTubeをできるようになったら幸いです。
ではまたお会いしましょう。
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